サクッと明細によるインボイス制度に関する対応予定

2022.12.22

サクッと明細では、インボイス制度によって保険代理店様が満たさなくてはならない全ての要件をクリアする、次のような機能をご提供する予定です。

  • 各募集人の「適格請求書発行事業者登録」の有無を募集人マスタで管理し、適切な支払通知書(適格請求書)を出力できます。また、その仕訳データをCSVファイルとして出力できます。
  • 手数料データの取り込み(売上計上)の際、各保険契約に指定された税率で、適切に税額と税抜額(報酬支払の原資)を計算できます。

1.募集人マスタ(2023年1月リリース予定)

募集人マスタに、インボイス制度に関連する各種項目を追加するとともに、募集人から会社(各代理店様)への届出を行えるようにし、その履歴管理、承認機能を設けます。

  • 募集人は、インボイス制度開始前の免税/課税事業者区分、適格請求書発行事業者登録の予定有無、税務署への届出状況、登録番号などを自分で入力できます。
  • 管理者は、募集人による届出状況を、履歴画面、承認画面(承認を行う設定の場合)、集計画面で確認できます。
  • 管理者は、(募集人自身に入力させない場合)一括インポート機能で募集人マスタを更新できます。
  • また、各画面では、国税庁サイトでの確認結果(適格請求書発行事業者公表サイトの応答)が表示されます。

2.支払通知書のフォーマット変更(2023年8月リリース予定)

支払通知書が適格請求書となるように、支払通知書のフォーマットを変更し、募集人の歩合給の有無、適格請求書発行事業者登録の有無により、募集人への支払額を適切に算出し表示します。

  • 登録募集人には、税込みで支払額を算出(「支払条件グループ」の設定による)。税率ごとに区分して合計した税抜額、税率、税額を表示し、登録事業者番号を表示。
  • 非登録募集人には、「支払条件グループ」で指定する任意の率(例、8%、5%)で消費税相当額を加算して支払額を算出。(経過措置中の代理店負担を調整するための機能。)
  • 毎月の報酬計算開始前に、各募集人の登録状況を国税庁サイトで自動的に確認します。また、各募集人の登録完了日を、報酬計算の開始日に再確認し、当月における登録/非登録区分を適切に選択。
  • 経費等の入力時に、適切な税区分の選択(現状は税込み前提)、事前登録した相手先選択、または相手先の登録番号の入力(金額により必須/任意を切替も)を可能にします。そして、支払通知書中の控除項目の各項目(立替金精算書に相当)について、税抜額、税率、税額を表示。

募集人に支払う税抜額、税額の端数処理については、現行システムでも、各保険契約の税率により税抜額、税額を小数点以下まで計算し、各募集人・各保険会社につき1回のみ端数処理を行うことが可能です。

3.支払先(募集人)別・税率別の仕訳データの出力を可能に(2023年9月リリース予定)

報酬データを会計システムに取り込むための補助機能です。

  • 支払先別の仕訳データ(勘定科目(設定可)、金額、税区分、相手先、相手の登録番号、摘要)をCSVファイルで出力可能にします。勘定科目については、支払項目の種類別に、使用する勘定科目を指定できるようにします。(勘定科目マスタの管理、勘定科目リストのインポート等の機能は設けない。)

4.売上計上時の消費税の取扱い、戻入の税率

手数料データに含まれる証券別の手数料額(または戻入額)につきましては、現行システムでも、税別表示・税込表示のいずれの場合でも、各保険契約に指定された税率、税額を使用して、預かり消費税額と税抜額(報酬支払の原資)を適切に算出できます。ただし、戻入の処理については、
(i)戻入金額、税率、税額をそのまま募集人に転嫁する方式を採ります。
(ii)募集人に支払った時点の税率を使用することはできません。
事例:非登録募集人に消費税相当額(8%)込みで支払い、翌年、当該募集人が登録を行った後で、前年の契約の戻入が発生したときに、(i)では、10%でマイナスする。募集人にとっては(ii)が望ましいが、本システムでは対応できません。



pageTop