サクッと明細によるインボイス制度対応に関するお知らせ
2023.08.01
サクッと明細では、インボイス制度によって保険代理店様が満たさなくてはならない 要件をクリアするため、機能開発を進めています。
現時点で、既にリリースしている機能、今後のリリース予定の機能に関し案内させて頂きます。
既にリリース済みの機能
■募集人マスタ
募集人マスタに、インボイス制度に関連する各種項目を追加。募集人から会社(各代理店様)への届出を行えるようにし、その履歴管理、承認機能も設けています。
- 募集人は、インボイス制度開始前の免税/課税事業者区分、適格請求書発行事業者登録の予定有無、税務署への届出状況、登録番号などを自分で入力できます。
- 管理者は、募集人による届出状況を、履歴画面、承認画面(承認を行う設定の場合)、集計画面で確認できます。
- 管理者は、(募集人自身に入力させない場合)一括インポート機能で募集人マスタを更新できます。
- また、各画面では、国税庁サイトでの確認結果(適格請求書発行事業者公表サイトの応答)が表示されます。
今後リリース予定の機能
■支払通知書のフォーマット変更(9月上旬リリース予定)
支払通知書が適格請求書となるように、支払通知書のフォーマットを変更します。
- 各募集人の登録完了日をもって、対象年月ごとにインボイス制度への登録/非登録区分を判定します。なお、代理店側で募集人による届出を承認する場合は、承認日で判定します。
- 非登録募集人に向けた、経過措置期間の代理店負担を調整するための手数料の支払率を任意の割合で設定できます。
- 支払通知書には事業所得を税率ごとに区分して合計した税抜金額、消費税率、消費税額を表示します。登録募集人では登録事業者番号も表示します。
- 募集人に支払う税抜額、税額の端数処理については、現行システムでも、各保険契約の税率により税抜額、税額を小数点以下まで計算し、各募集人・各保険会社につき1回のみ端数処理を行うことが可能です。
注意事項
■売上計上時の消費税の取扱い、戻入の税率
手数料データに含まれる証券別の手数料額(または戻入額)につきましては、現行システムでも、税別表示・税込表示のいずれの場合でも、各保険契約に指定された税率、税額を使用して、預かり消費税額と税抜額(報酬支払の原資)を適切に算出できます。ただし、戻入の処理については、
(i)戻入金額、税率、税額をそのまま募集人に転嫁する方式を採ります。
(ii)募集人に支払った時点の税率を使用することはできません。
事例:非登録募集人に消費税相当額(8%)込みで支払い、翌年、当該募集人が登録を行った後で、前年の契約の戻入が発生したときに、(i)では、10%でマイナスする。募集人にとっては(ii)が望ましいが、本システムでは対応できません。
■保険募集人の諸経費の精算への対応
支払通知書の控除項目のうち保険募集人の諸経費の精算方法(保険募集人の事業所得の経費になるもの)には下記 3 通りの方法が想定されます。
①保険代理店の売上として保険募集人に請求する方法
保険代理店が保険募集人へ請求書(インボイス)を発行する形になります。
この場合には、支払通知書内に請求項目を設けることにより「支払通知書兼請求書」として対応します。
なお、保険代理店が支払った諸経費は保険募集人の経費ではなく、保険代理店の経費として取り扱うことになりますので、支払時の領収書等の宛名は保険代理店名義となります。
②立替経費の精算とする方法(諸経費の領収書等の宛名は保険代理店名義)
この場合には、支払通知書のほか「立替精算表(※)」および「保険代理店名義の領収書等」を保険募集人に交付する必要があります。
(※)こちらは保険代理店で別途、作成が必要となります。
③立替経費の精算とする方法(諸経費の領収書等の宛名は保険募集人名義)
この場合には、支払通知書のほか「保険募集人名義の領収書等」を保険募集人に交付する必要があります。
サクッと明細では、①の方法のみに対応いたします。
②③の方法を採用される場合、保険代理店側で別途書類の作成が必要となります。